7・13水害、中越地震発生後の活動記録

社団法人 栃尾青年会議所 インタビュー

直前理事長  桐生 利勝 君

笠井 広一郎 君


内容

 

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7・13水害発生

 

 

 

まずはメンバーの安否の確認作業。全体の状態を把握するのにはやはり時間がかかった。栃尾市は災害時、市役所総務課を窓口に災害対策本部が設置される。災害対策本部と栃尾市社会福祉協議会にボランティアの要請があるか、問い合わせた。市外、県外、NPOから多くの問い合わせがあるが、駐車場、宿泊施設が充分でなく、すべてお気持ちだけいただいているとのこと。栃尾JCには必要が生じた場合に連絡しますとの返答であった。栃尾JCのメンバーの大多数は市消防団にも属しており、当然緊急を要する出動はそちらが優先となる。また、各町内の青年会を中心とする土砂除去等の復旧活動とあわせて、JCの名前にこだわらず、各自が有効な形で動いてもらった(結果、小人数の栃尾JCは活動できるメンバーはごく一部になってしまい、組織として有効な動きは難しい状況です)。家族、会社、親戚を守る、足元を固めることで被害を大きくしない努力をする。このことは理事メンバーにお話し、理解を得てのことです。メンバーには各自へのボランティアの要請があるか問いかけた。その結果、被害の大きいメンバーから、住宅等に流れ込んだ土砂除去等の手伝いの依頼があり、連休を使って、都合のつくもので手伝いにあたった。

その後、社会福祉協議会内にボランティアセンターが設置され、活動可能なメンバーはそちらに登録して活動することになる。

栃尾市は豪雪地帯であり、流雪溝(除雪した雪を流す溝が家の前にあり、川へとつながっている)の水が氾濫し、屋内に流れ込む事は頻繁で、市から各区に流雪溝委員が数名ずつ任命されており、消防団とともに災害時には指揮をとる。防災訓練も年数回行われる。このシステムはかなり有効に機能した。

現在、市の災害復興市民会議が定期的に開催されているが、その中で、市外、県外からのボランティア、NPOの皆さんを駐車場、宿泊場所の不足から受け入れることができなかった反省から、廃校になった校舎を改修してはどうかとの意見も出ている。

 

 

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中越地震発生

 

 

 

まずはメンバーの安否の確認。なかなか確認がとれなかったし、市全体の状況を把握することにも時間がかかった。長岡市へ通ずる道路は遮断され、水害同様、陸の孤島と化した感があった。消防団に属するメンバーは各世帯の被害聞き込み調査にすぐにとりかかった。栃尾市は一人暮らしの老人世帯が多く、必要な作業だ。

市災害対策本部、社会福祉協議会にボランティアの要請があるか問いあわせた。水害と同じ理由で、(受け入れ体制が整わず)ニーズはなく、必要が生じたら連絡しますとのことであった。(道路など公共の被害がひどく、専門家でないと手つけらえない被害が中心のため、交通等混乱を避け必要な箇所の復旧を最優先との判断と推測します)山古志隣接の半蔵金地区、入広瀬周辺・守門山ふもとの松尾地区などは全村避難に近く、市職員は総動員、フル活動で復旧にあたっていた(頭が下がります)。余震が落ち着いてから、社会福祉協議会内にボランティアセンターが設置され、メンバーは活動可能なものは登録する形をとった。

当初、行政からの依頼もなかったことから、メンバーにはまずは自分達の足元を固める、家族を守る、会社、親戚の復旧を最優先、被害を拡大しない努力をお願いした。人の助けを借りる世帯をひとつでも少なくすることも復興のひとつと考えるからだ。JCの名前やメンツにこだわるより、消防団、各コミュニティー単位の復旧活動に参加する方が栃尾市においては効果的と判断し、理事メンバーに了承を得て、その旨、メンバーに通知した。

どうしても小千谷の復旧に参加したいというメンバーには、JCでなく、県の商工会青年部として、炊き出し活動に参加してもらった。メンバーには親戚もふくめ、被災状況が深刻なものもおり、他地域優先となると、感情的な衝突が起きる可能性があったためだ。

余震が落ち着いてからのボランティアは柔道連盟はじめ市内の学生が多いなあという感想です。

 

 

 

復興始動時期

A 長岡JC中心のクリスマス復興イベントに参加した。

復旧に各世帯、たいへんな出費もかかる事もあり、復興イベントを大々的に行える状況ではないかなと判断し、JCの名前をあまり出さずに、ささやかに、さりげなく行った。

栃尾市の仮設住宅の集会場周辺に3つ、中位の鉢植え式のクリスマスツリーを設置し、仮設住宅に住む子供達と一緒に飾り付けを行い、ささやかなクリスマスプレゼントになるお菓子の詰め合わせを贈った。子供達の笑顔には泣けるものがあった。参加して良かったというのが感想です。

年度が変わってからは大雪のため、山古志隣接の栃尾市半蔵金の雪堀ボランティアへ栃尾JCとして参加。

 

 

教訓

被災地理事長としての判断が個人的にならぬよう、あくまでも理事長判断になるよう心がけた。ロム事業の延期等も含め、理事メンバーへはその旨伝えるようにした。

新発田JCは活動資金を地元ライオンズ、ロータリーからいただいたとのこと。参考になりました。栃尾では3団体交流ゴルフくらいしか交流がなく(昨年はさすがに中止しました)、つきあい方を考え直さなくては…と感じました。水害、地震と被災しましたが、これからは支援する立場にまわることもあるでしょうから尚更です。

マスコミの力は凄まじく、毛布必要などというと、届いたころには余るほど…

炊き出し活動が飽和してくると、善意で集まった冷たい食事はゴミへ…

物資を善意で送ってくださった皆様に申し訳ないというか、胸が痛みました

台風で困っている地域の皆さんの事を考えれば、なおさらです…

適正・平等な報道の必要性を感じました。

嫌らしい意味でなく、物資・食料が無駄になっていくのを目の当たりにすると、お金が一番有効なのかなと感じました

栃尾には縁がありませんでしたが、他地域の皆さん、特にJC関係者のボランティアの皆さんが当地に入られたとしたならば、当然、土地感のある自分達がナビゲーター役を務めなくては動きがスムーズに行かないと思います。その意味で小千谷JCと山岸2004NBC会長の活躍は伝説的であったと敬意をひょうします。

 

 

今後どのような活動をしていく必要があるか

□ JCだけでは動けない問題です。行政、住民、学識経験者との意見の調整が必要。官・民・学のトライアングルの中で、JCは意見を出し、積極的にかかわっていくべき。

□人は与えられる事に慣れると少しわがままになるのか、避難生活も長期化するにつけ、栃尾市の場合、対応する市職員も困った点が多々あったようです。ある地域に支援が集中しすぎないよう、手薄な地域へも支援が行き渡るシステム、連絡網が確立されると良い気がします。それこそ台風、水害、地震と日本全国災害だらけなわけですから。後方支援に徹するロムがあった事は望ましい事ですし、冷静に必要に応じて出動する方針を打ち出した判断は素晴らしいと思います。

ある一定の場所に報道に応じて、皆が集結してしまえば、交通は渋滞しますし、捨てる食材が出てくる事によって、善意を無駄にしたくないですからね。

今後につなげるという意味では、良かった点にばかりスポットをあてるのではなく、反省点に着眼する事の方

が大切だと考えます。